データベースについて

はじめに

 現在、宇宙産業は転換期を迎えている。技術革新や新規参入企業の増加等を背景に、宇宙由来の様々なデータの質・量が抜本的に向上しつつある。地球観測衛星データについても、単なる宇宙由来のデータではなく、ビッグデータの一部として様々なデータと組み合わせ、AI解析技術等を適用することで、様々な分野の課題に対しソリューションを提供していくことが期待されている。
 日本国内に目をむければ、経済産業省は、我が国の産業が目指す姿を示すコンセプトとして「Connected Industries」を掲げ、Connected Industries 等を通じたSociety 5.0の実現に向け、産業利用を加速させるべき対象のデータとして宇宙由来のデータを位置づけた。
 本超小型衛星搭載民生部品データベース(以下本データベース)は、産業界、学術、関係府省にて構成される「部品・コンポーネントに関する技術戦略に関する研究会」にて取り纏めた「部品・コンポーネントに関する総合技術戦略」に基づいた具体的施策として、小型衛星への民生品の活用を促進する「民活衛星イニシアティブ」として開発されたものである。
 本データベースは、国立大学法人九州工業大学が一般財団法人宇宙システム開発利用推進機構、経済産業省と協力の上、運営する、まさに「コネクティドインダストリー」を推進するビックデータ基盤をささえる小型衛星を構成する民生部品のデータベースである。大型の政府衛星システムとは異なり、小型衛星については、今後市場の拡大が見込まれているものの、衛星システムに要求される品質に統一された基準はなく、ユーザが模索している状況である。
 こうした課題解決に取り組むため、本データベースでは、今まで、軌道上実証された小型衛星用部品について可能な限りの情報を収集の上、公開することとした。新たに小型衛星にチャレンジしたい企業、大学あるいは個人が開発を推進する上でのレファレンスデータとして本データベースを活用頂き、皆様にとって宇宙がより近い存在になれば、幸いである。